ビブリオマニアダイアリー

活字がないと生きていけない!

共依存 信田 さよ子

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最初はただのお友達だった。2年くらいただのお友達った。

 

或る時、そのお友達が落ち込んでいた。
落ち込んでいたら励ます。そりゃあ、友達だもの。

 

それから、だんだん身の上話などの「悩みの相談」がはじまった。

 悩みの相談だけれど、励ますのが中心。的確なアドバイスなどはしていなかった。

 

それが、いつの頃からか、「なんとかしてあげなくちゃ。」と思い口出しをするようになった。

 

 友達は年上だったが、精神年齢は私の方が高いのか、人生の経験値が高いのか、私のアドバイスはお友達にどんどん吸収されていった。

 そして、そんな風にお役に立てることが嬉しかった。

だけど、少し、「人に影響を与える自分」が怖かった。

 

私に怒られたら、悲しむ友達。
私に褒められたら、元気になる友達。

 相手も私の事を大切に思っていた。私も相手の事を大切に思ってた。
ただ、相手が幸せでない時に、自分に起こった嬉しかった事を話すことにためらいがあった。

お友達のネガティブな感情にも自分の事のように共感してしまう。
「相手の問題」だと一線を引くことが難しくなってくる。
「何とかしてあげたい。」
そんな関係はやはり、しんどくなってくる。

 

「ちょっと、あなたは私に頼りすぎている。距離を置きましょう。」

”お友達は怒るかな”と思っていたのに、驚く事に、
「黙って離れていくんじゃなく、距離を置くことを話してくれてありがとう。」
と言った。

 その日は、解放感からか飛び上がって喜ぶくらい嬉しかった。

なのに、数週間たった時、心配で心配で胸が張り裂けそうになった。
自分が、思いやりのかけらも、人としての情もない、ひどい奴に思えてかなり落ち込んだ。
そして、寂しくもあった。 

 

そんな時手に取ったのがこちらの本。

 

 そんな、人の役に立つ事で承認を得ていた私も異常だと気が付いた。

 

 こちらの本について話していた時。
一緒に居た方に、

「ですが、共依存ってどちらから離れて行ったらいいのでしょうか?」
と聞いてみたら、

その方は、

「そりゃあ、気が付いた方でしょう。」
と答えてくれた。

 

 今回の出来事でとても悩んで疲れて、落ち込んだけれど、
私のやった”お友達を突き放した事”
は間違いでなかったと信じたい。

 

 現に、風の噂で、そのお友達は、自分の足で歩いていこうとしている様子。

 

いつか再会できるかどうかわからないが、
再会できるとしたら、お互いが成長して変わってからになると思う。